Q.
食べてはいけないものはありますか?
妊娠中の喫煙や飲酒は胎児への影響があるので、控えましょう。
カフェインについては、一般的に1日数杯程度なら問題ありません。気になる方は、妊婦さん向けにノンカフェインのタンポポコーヒーやタンポポ茶もあります。
また、トキソプラズマ感染症予防として、火が十分に通っていないお肉、とくに輸入された生ハムや非加熱のチーズなども控えましょう。
Q.
仕事はどの程度してもいいですか?
仕事の内容にもよりますが、妊娠初期はつわり症状があったり、出血などもしやすい時期です。
また、週数が進んでくるとおなかの張り感なども自覚することがあります。
切迫早産の既往がある方や、症状が気になるときは、いつでも病院にご相談下さい。
お休みの必要があれば、職場に提出するための「母子健康管理カード」をお渡ししますのでご相談ください。
Q.
パーマやカラー(美容室)に行ってもいいですか?
特に制限はありません。
パーマ液やカラー液の匂いのきついものだと、気分が悪くなることがあるのでつわりなどで体調がすぐれないときは控えましょう。
妊娠中はかぶれやすくなっているのでご注意ください。
Q.
サプリメントは内服してもいいですか?
サプリメントは医薬品ではありませんが、必ず用法・用量を守って使用しましょう。
中には摂りすぎると胎児に影響するものもありますので注意しましょう。
特に葉酸は、二分脊椎や無脳症などの胎児奇形のリスクを低下させると言われているため、妊娠前からの服用が勧められています。
Q.
妊娠中、旅行は行ってもいいですか?
妊娠経過によっては、短期間の旅行でも注意を要する必要があります。
まずは、健診の際に医師にご相談下さい。長時間の移動にならないようゆったりとしたスケジュールを立てるとよいでしょう。
旅行には母子手帳を必ず持参していきましょう。
Q.
飛行機に乗っても大丈夫ですか?
飛行機に乗ることで赤ちゃんへの影響は出ることはありません。
しかし、長時間同じ姿勢でいるとエコノミー症候群といって血栓症のリスクが高まるため、こまめな水分補給、足首を動かすなど予防に努めましょう。
妊娠後期になると、飛行機に乗る際に診断書が必要となることがあります。
航空会社に妊娠中であることを伝え、事前に確認しておきましょう。
Q.
温泉に入ってもいいですか?
特に心配はありませんが、お腹が大きくなってくると足元が見えなくなり、滑って転倒したりなどしないように注意して下さい。
また、急に立ち上がるときに起立性低血圧症をおこして気分が悪くなることがあるのでゆっくりと行動するようにしましょう。
入浴の前後にはしっかり水分補給をし、脱水にならないよう注意してください。
また、湯船につかるのは短時間のほうがいいでしょう。
Q.
妊娠中は薬を飲まないほうがいいですか?
当院で処方する薬に関しては内服していただいても問題ありません。
妊娠中、避けたほうがよい薬もあります。
他の医療機関を受診し、薬を内服する場合は必ず妊娠している事を伝えましょう。
また、持病があり内服中のお薬があれば薬の服用をむやみに中止せず、必ず医師にご相談ください。
Q.
いつ職場に妊娠したことを伝えたらいいですか?
決まりはありません。
母子手帳の交付を受けたら妊婦健診が始まります。
仕事の内容がハードな場合、とくに妊娠初期はつわりや出血などのトラブルが出てきやすい時期ですので、急にお仕事を休まなくてはいけなくなることもあります。
体調を見て、早めに上司に相談するのも一つです。
Q.
いつ頃、結婚式をしてもいいですか?
特に決まりはありません。
結婚式の時期や結婚式をするかどうかは、ご家族とよく相談していただき、つわりのしんどい時期や出血やお腹の張りなどでトラブルが起こりやすい時期を避けて、妊娠5-6カ月くらいの安定期に行う人が多いようです。
式当日もご自身の体調に合わせて、ゆっくりと進行できるといいでしょう。
Q.
妊娠初期の出血はどれくらいが心配ですか?
妊娠初期は性器出血が多い時期で、約3割程度の妊婦さんが経験しています。
原因はさまざまですが、少量でも出血があれば、まず診察を受けて医師の指示に従ってください。
その他、腹痛などご心配な時はいつでもご相談ください。
Q.
妊娠20週です。胎動がいまいちよくわからないのですが大丈夫ですか?
胎動は、早い方で18週頃から、遅い方でも22-23週頃には感じられるようになります。
初期の胎動は腸が動いていると勘違いするほどかすかなものですが、次第にはっきりとわかってくるようになります。
Q.
便秘を予防するためにはどうしたらいいですか?
ホルモンの増加による腸の蠕動運動の減少、子宮が大きくなり腸が圧迫される、運動不足などにより、妊娠中は便秘になりやすくなります。
水分や乳製品、食物繊維を十分に摂るなどしても便秘が解消されないときは、ご相談ください。
Q.
胃がもたれるが、どうしたらいいですか?
食事はよく噛んで、少しずつ食べるようにしましょう。
消化の悪いものや脂っぽいものはできるだけ控えましょう。
便秘が原因のこともあるので、食物繊維が多く含まれた消化のよいメニューに変えるとよいでしょう。
また、一度にたくさんの量を食べると症状がひどくなることがあるので、小分けにして食べるのも一つです。
Q.
骨盤ベルトと腹帯の違いは何ですか?
腹帯は、だんだんと大きくなるお腹を支え、保温の役目をするのが目的です。昔ならではの「さらし」のほか、マタニティーガードルや簡易腹帯もあるので、使いやすいものを選んで使用しましょう。
つけ方は、HELLO! BABY冊子(I-25)をご参照ください。
骨盤ベルトは、筋肉の代わりに骨盤を支える目的で着けます。当院では、「トコちゃんベルト」を推奨しています。助産師によるつけ方のお話もしていますので、お気軽にご相談ください。
Q.
里帰り分娩を希望しているのですが、分娩予約は可能ですか?
分娩予約は可能です。但し、妊娠34週以降は、当院にて妊婦健診を受けていただく必要がございます。
何かご質問などございましたら、当院までご連絡ください。
Q.
里帰り分娩を希望します。いつぐらいに分娩予約の受診をしたらいいですか?
当院に里帰り分娩ご希望の方は、まずはお電話ください。
健診のご案内とご予約をさせていただきます。
当院から他院へ里帰り分娩を希望される方は、まずは分娩希望される病院へ分娩予約のお問い合わせをお願いします。
里帰りの時期などを確認していただき、当院での最終の健診時に紹介状をお渡しします。
Q.
出生前診断について
出生前診断とは、赤ちゃんが生まれる前に、どのような病気を持っているかを調べる検査(出生前検査)を行い、これに基づいて行う診断のことをいいます。
出生前検査を行うことにより、赤ちゃんの先天性疾患の一部を調べることができます。
先天異常には、超音波検査で認められるような形態の異常から診断される疾患や染色体疾患、遺伝子配列に変化による疾患など多彩です。
出生前診断は、2 種類に分けられます。
1) 非確定的検査(非侵襲的検査):赤ちゃんの疾患の可能性を評価 するために行う検査 (母体への負担が少なく、流産のリスクがない検査)
*超音波検査(エコー検査)
*母体血清マーカー検査(トリプルマーカー, クアトロテスト:当院で行っている検査)
*新型出生前診断(母体血胎児染色体検査:NIPT)
2) 確定的検査(侵襲的検査):赤ちゃんの疾患の診断を確定 させるために行う検査 (母体への負担が大きく、流産のリスクが生じる検査)
*羊水検査(羊水染色体検査)
* 絨毛検査(絨毛染色体検査)
Q.
クアトロテストとは
妊娠15週0日以降に行う採血での検査です。
AFP、uE3、hCG、InhibinA 値より胎児の21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、神経管閉鎖障害(二分脊椎や無脳症など)の確率を算出します。
年齢や家族歴などがこの確率に影響を与える因子となります。
カットオフ値を基準とし、高い場合はスクリーニング陽性、低い場合はスクリーニング陰性と報告されますが、非確定的検査ですので、この結果が確定診断ではありません。
確定診断ではないため、診断の確定には確定的検査が必要です。 また、検査結果は確率で表されるため、結果の解釈が難しいという点があります。
出生前診断は、メリット・デメリットを十分に理解し 納得したうえで、 受けるか受けないかを決断することが大切です。
Q.
公費超音波と通常の妊婦健診のちがいについて
公費超音波は妊婦検診の中で「胎児超音波スクリーニング検査」として数回行っています。
胎児超音波スクリーニング検査は超音波検査を用いて、赤ちゃんの発育や形態学的な異常、胎盤やへその緒の異常がないかを調べることを目的としています。
通常の妊婦健診の時間内に超音波検査をすみずみまでじっくり時間をかけて行うには限界があります。
公費超音波(胎児超音波スクリーニング検査)は予約制としてチェック項目に沿って正常に胎児が発育しているかを細かく確認いたします。
また当院では、超音波検査士が医師と共に胎児超音波スクリーニング検査を行っています。